【4月の作業日誌】甜菜の直播、始めました。モノセム NCテクニックを買った話。

作業日誌

4月14日、天気は快晴。今年の甜菜(ビート)の播種が始まりました。

前回の春小麦播種から約1週間。「次はお砂糖の原料の甜菜の植え付けが始まります」と予告していた、あの作業です。そして予告通り、今年は新しい機械が登場します。フランス製の真空播種機「モノセム NCテクニック」です。

甜菜ってどんな作物? 豆知識

「甜菜」と書いて「てんさい」と読みます。砂糖大根とも呼ばれ、白いお砂糖の原料になる野菜です。北海道でしか国内生産されておらず、日本の砂糖のおよそ3割をまかなっています。

当農園のあるオホーツク地方でも、小麦・豆類・じゃがいもと並ぶ「輪作の要」として欠かせない作物です。

ところで、甜菜の栽培方法には「移植栽培」と「直播栽培」の2種類があります。かつては移植栽培が主流でしたが、現在は直播栽培が主流になってきています。ハウスで苗を育てる手間とコストが省けること、機械化が進んで精度が上がったことが大きな理由です。当農園も今年は直播での栽培です。

使った種子はこちら。HILLESHÖG社のペレット種子「プロテウス」です。

てん菜ペレット種子「プロテウス」(HILLESHÖG社・北海道糖業)
てん菜ペレット種子「プロテウス」(HILLESHÖG社・北海道糖業)。10アール分ずつ袋に入っている。
ペレット種子のアップ
ペレット種子は球状にコーティングされており、真空播種機との相性が良い。

モノセム NCテクニックって何者?

モノセム NCテクニック全体像
モノセム NCテクニック。青空の下、オホーツクの圃場に立つ。

モノセム(MONOSEM)は、1945年創業のフランスのメーカーです。真空(負圧)の力で種子を1粒ずつ正確に吸着して播く「精密真空播種機」の専門メーカーで、現在80カ国以上に輸出されています。

「NCテクニック」はその中でも精密播種に特化したシリーズ。播種ディスクの穴に負圧をかけて種子を1粒ずつ吸い上げ、正確な深さ・株間で圃場に落としていく仕組みです。

真空吸着ディスク内部
真空吸着ディスクの内部。穴一つひとつが種子1粒に対応している。

このディスクの穴に負圧をかけて種子を1粒ずつ吸い上げ、土の中でリリース——シンプルな原理ですが、その精度が従来のドリル型とは段違いです。

播種部が土に入る様子
播種部のダブルディスクが土に入る瞬間。正確な深さに種子を落としていく。

購入した経緯を正直に話します

じつは昨年まで、甜菜の播種は農協のレンタル田端(タバタ)を借りて対応していました。大豆はドリル型播種機で撒いていたのですが、これが私の圃場との相性が頗る悪かった。

私の畑は「こなれが悪い」、つまり土が粗くまとまりにくい状態です。ドリル型では播種深度が安定せず、発芽不良が毎年の悩みでした。さらに、レンタル田端を利用する方が年々増えてきて、使いたいタイミングで借りられないことも出てきました。

「自分専用の播種機が欲しい」と思っていたちょうどそのタイミングで、農機具の展示会でこのモノセム NCテクニックが格安になっているのを発見。気づいたら購入していました。

展示会マジックというやつです。

実際に使ってみた正直な感想

結論から言うと、買って正解でした

作業後に播種状態を確認したところ、深さも株間(種と種の間隔)も、誤差1cm以内に収まっていました。

甜菜は株間が揃うことで、後の管理作業がしやすくなります。整然と種が落ちた圃場を確認したとき、素直に「買って良かった」と思いました。

そして実は、今後の本命は大豆への使用です。発芽不良に悩んでいたドリル播きからの乗り換え——今年の秋、どんな結果が出るか今から楽しみです。

播種後のほ場の様子

全作業が終わった圃場がこちら。奥にはオホーツクの山並み——あとは天気と土に任せるばかりです。発芽の様子はまた報告しますね。

甜菜播種後のほ場全景
播種が終わった圃場。整然と続く播種跡の先に、オホーツクの山並みが広がる。

次の作業へ

甜菜の播種が一段落したら、次の春作業へと続きます。春はとにかく次から次へとやることが来ます。お次はいよいよ我が家の主力作物、玉ねぎの移植作業が始まります。3年連続で不作が続いておりますので、そろそろ豊作の秋を再び思い出したいです。

それでは、また。

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